2004年に設立され、アイルランドに本拠を置くTaoglasは、国際IoT(モノのインターネット)市場向けの通信アンテナの大手製造/設計企業です。Taoglasは、高度アンテナと無線周波数(RF)に関するイノベーションを世界中の多数の大手無線およびIoT企業に提供しています。
全世界の8ヵ所で 世界トップクラスの設計、サポート、試験センターを展開し、顧客と協力して、自社独自の装置に関する課題に対応する最適なソリューションを提供しています。同社では、自社製造によって最高品質の製品を常にオンタイムで納品することを可能にしています。
Taoglasのチームは、転送、測定、スマートグリッド、医療機器、リモート監視、ビジネス継続性を含めた、無線とIoTに関する多種多様な事例にわたる専門知識を備えています。また、セルラー、Wi-Fi、GNSS、LoRa、NFC、LPWA、ISMから5Gに及ぶ各種の技術用途で成功を収めています。
Taoglas Groupの共同設立者兼共同CEOであるDermot O’Shea氏は、次のように述べています。「今日の国際企業経済では、企業がどこに拠点を置いているかにかかわらず、顧客と強力かつ親密な関係を築く必要があります。当社は、単にアンテナを顧客企業に提供するのではなく、顧客企業の固有の課題と用途、ならびに顧客企業の製品とサービスの総合的な価値について十分に理解するように努めています。」
O’Shea氏によると、解決しようとする問題がどのようなものであるかを完全に理解して初めて、より優れたソリューションを考案する手助けができるとのことです。プロジェクトに深く関わる場合はこのような理解が必要になることが非常に多く、機器のパフォーマンスが向上すれば、顧客企業の業績、ひいてはTaoglasの業績が上がります。
Taoglasのチームは、顧客企業と緊密に連携して、機器の寿命全体を通じて信頼性と一貫性を実現する最適なアンテナ製品およびRF製品の仕様策定と統合に取り組んでいます。米国における同社の顧客企業は、キャリア承認やセルラー免許に関する支援を必要とすることが多く、アンテナはそれらの要件を満たす上での重要な要素です。
CalAmpとのパートナーシップ
「当社は、2019年度のCESの展示においてCalAmpによる新しい時代のeスクーターの発表をサポートすることになっています。CalAmpとは10年にわたって顧客およびパートナーとして取引があり、この変化と競争の激しい新興市場で同社の成長と共にビジネスを拡大させています」(O’Shea氏)。
CalAmpのインテリジェントテレマティクス装置とPWSのクラウドサービスが実装されているこのカーシェアリングモデルは、自動車に替わる環境に配慮した乗り物をオンデマンドで利用することを可能にします。CalAmpのテレマティクス装置はデータをクラウドプラットフォームに送信し、そこで貴重な使用状況データが分析されて、リアルタイムの位置情報がライドシェアリングアプリケーションに表示されます。その情報を利用して、運転者は近くにあるスクーターの位置を確認し、マイレージ、使用状況、支払い情報にアクセスすることができます。間違いなく、そのようなコネクテッド製品やサービスにとってアンテナの性能と信頼性は重要な要素です。
Taoglas(アイルランド)の強み
アイルランドの企業は国際的な企業と取引関係を築くために独自のアプローチをとっています。アイルランドの労働人員は柔軟性と教育の面で世界トップクラスであり、その先進的精神が製品、サービス、プロセスのイノベーションを促進する重要な要素となっています。国際市場のリーダーである企業のニーズへの対応という点での実績を併せると、アイルランドの優位性は明らかです。
「アイルランドの企業は世界に通用する実力を持っていると思います。なぜならば、私たちには、開放的で友好的な気風、成果を上げようという強い意志、品質と顧客サービスへの熱心な取り組みという特性があるからです。私たちは、異なる文化を理解することを得意としていますし、どのような場所や状況にも容易に馴染むことができます」(O’Shea氏)。
事実、アイルランドはこうした特性によってIMDの2017年度のGlobal Competitiveness Yearbookで世界第一位にランクされています。このような適応性は海外市場におけるアイルランド企業の成功の重要な要素であり、顧客の立場に立って問題に取り組み、顧客の固有の要件に合ったカスタムソリューションを提供することを可能にします。
「アイルランド企業の柔軟性は、やる気にあふれた若い労働人員のおかげでもあります。私たちは、長年にわたり、国内を中心とする労働人員の才能、教育、適応性に支えられています。私は、私たちがこれまで達成したことと、多数の顧客企業に提供できた成果を大変誇りに思っています」(O’Shea氏)。