Mobile World Congress 2019:出展アイルランド企業レポート

Mobile World Congress 2019:出展アイルランド企業レポート

多くのアイルランドの携帯無線技術の企業が、2019年2月25~28日にスペインのバルセロナで開催されたMobile World Congress(MWC)で、多くの新規取引先と提携先を獲得したことを発表しました。

「これは携帯無線通信業界における重大な出来事であり、アイルランドのイノベーションを世界の人々に知らしめるものです」(アイルランド政府商務庁 エレクトロニクス部門 担当マネージャ David Byrne)。

アイルランド政府商務庁は海外展開とイノベーションを担当する政府機関であり、同機関の支援を受けて、Cubic TelecomAsavieOpenetiKydzを含む22社が今年のイベントに出展し、13社が新技術分野のソリューションをアイルランドパビリオンの展示ブースで披露しました。

MWCは、モバイル業界で世界最大のイベントであり、2,400社を超える企業が一堂に会し、最新のイノベーションやテクノロジーを紹介しました。

2019年度のMobile World Congressに大手テクノロジー企業も参加

アイルランド企業5社が、このイベントでマイクロソフトサムスンなど世界有数の大手テクノロジー企業との商談を成立させたことを発表しました。

リアルタイムソフトウェアソリューション/サービスを提供しているOpenetはサムスンとの提携を発表し、サムスンは同社の製品を北米拠点で採用する予定です。

コネクテッドインテリジェンス分野をリードするCubic Telecomは、マイクロソフトとMicrosoft Connected Vehicle Platformに関するコラボレーションを計画しており、欧州の自動車メーカー、Skodaとの取引も発表しました。

Asavieは2つの新たな提携を発表しました。1つは北米市場をターゲットとしたHorizon 2020に関するものであり、もう1つはAmazon Web Servicesに関するものです。Asavieは、セキュアモバイル関連およびIoT(モノのインターネット)関連のソリューションを提供しています。

アイルランドを拠点として保護者向けデジタルサービスを提供しているiKydzは、保護者が子供のインターネット利用を管理するためのSIMカードを発売しました。iKydzのPaul Van Den Bergh氏は「世界各国の運用業者の皆様にご好評をいただいています」と述べています。

アイルランド天然資源/地域社会問題/デジタル開発担当国務大臣を務めるSeán Canney下院議員は、Mobile World Congressを訪れ、「デジタルテクノロジーの中心となることを目指す国として、まさにその念願がここでかないました。テクノロジー企業にとってMobile World Congressは世界のひのき舞台です」と語りました。